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クリニック・診療所が患者さんの声を集める方法

内科・小児科などのクリニックは、初めて受診する患者さんにとって「先生は話を聞いてくれるか」「待ち時間は長くないか」が大きな関心事です。患者さんの声はその不安を解消する強い味方ですが、医療には医療広告ガイドラインという独自のルールがあり、書き方を一つ間違えると規制に触れます。この記事では、ルールを守りながらクリニックが安全に患者さんの声を集める方法を、依頼文例とともに解説します。


まず押さえる「医療広告ガイドライン」

医療機関のホームページは「広告」とみなされ、医療広告ガイドラインの規制対象です。とりわけ重要なのが「治療内容や効果に関する体験談は掲載できない」という点。ここを外すと、せっかく集めた声が掲載できなくなってしまいます。

載せられない例(治療効果の体験談):「この治療で長年の頭痛が完治しました」「薬を変えてもらったら血圧がすぐ下がった」など、特定の治療・効果を語る声は、医療広告ガイドライン上アウトです。たとえ患者さんが本心で書いてくれたものでも掲載できません。
載せられる例(療養以外の項目):「説明が丁寧で安心できた」「予約システムで待ち時間が短い」「先生もスタッフも話しやすい」「院内が清潔」など、治療効果に踏み込まない“通いやすさ・対応・環境”の声なら掲載できます。集める段階から、ここに質問を寄せておくのがコツです。

1効果ではなく「通いやすさ・対応」を聞く質問にする

規制に触れず、かつ患者さんが選ぶ決め手になる声を引き出す質問はこちらです:

  • 受付や予約のしやすさは、いかがでしたか?
  • 先生やスタッフの説明・対応で、安心できた点はありますか?
  • 院内の雰囲気や待ち時間について、感じたことを教えてください
「初めてでも緊張せずに話せた」「子ども連れでも待ちやすかった」といった人柄や通いやすさの声は、医療広告の規制に触れず、しかも新患の不安に直接答えます。質問の段階で効果の話題を避けておけば、後で削る手間も減ります。

2会計・次回予約のタイミングで案内する

診察後の会計待ちや次回予約の場面は、声を案内する好機です。受付でQRコード付きのカードをそっと渡し、「もしよろしければ、ご感想をお寄せください」と一声添えるだけで構いません。診察中に医師から直接お願いすると、患者さんが断りづらく感じることがあるため、案内は受付・掲示で行うのが無難です。

3掲載前に内容をチェックし、許可を得る

いただいた声は、そのまま載せず必ず内容を確認します。治療効果に触れる一文が混じっていたら、その部分は掲載を見送るか、ご本人に確認のうえ対応・通いやすさの部分だけを使わせてもらいます。お名前は「〇〇市・40代」のように伏せられる選択肢を用意し、掲載してよいかをフォームで必ず確認しましょう。

4Googleクチコミとサイト掲載を使い分ける

Googleクチコミには患者さんが自由に効果を書くことがありますが、それは患者さん自身の投稿であり、医療機関が「広告」として自院サイトに転載すると規制対象になり得ます。自院サイトに載せる声は、ガイドラインに沿った内容に絞り、Googleクチコミは自然に集まる場として分けて考えるのが安全です。集めた声は予約ページや初診案内のそばに置くと、来院の後押しになります。

そのまま使える依頼文例

会計時に渡すカード / 案内文
本日はご来院いただきありがとうございました。
よりよい診療のため、当院をご利用いただいた
ご感想をお聞かせいただけますと幸いです(任意・数分で完了します)。

👉 https://example.com/f/your-form

※治療の効果に関するご感想は掲載できないため、
受付・ご説明・院内の雰囲気など、通いやすさについて
お聞かせいただけると助かります。
お名前は伏せて掲載できます。

よくある質問

Q. 患者さんが治療効果について書いてくれた声は、本当に載せられませんか?

医療広告ガイドライン上、治療内容や効果に関する体験談は自院の広告(ホームページ含む)に掲載できません。患者さんの善意の声でも例外ではありません。掲載するなら、効果に触れていない「説明の丁寧さ」「通いやすさ」などの部分だけに絞るか、その声全体の掲載を見送る判断が必要です。集める時点で効果の話題を避ける質問にしておくと、削る手間も減ります。

Q. サイトに載せる声と、Googleクチコミはどう使い分ければいいですか?

Googleクチコミは患者さん自身の投稿なので、内容は患者さんに委ねられます。一方、それを自院サイトに「お客様の声」として転載すると、医療機関による広告とみなされ規制の対象になり得ます。自院サイトにはガイドラインに沿った声だけを掲載し、Googleクチコミは自然に集まる第三者評価の場として分けて運用するのが安全です。

まとめ

クリニックの声集めは「効果は語らせず、通いやすさを語ってもらう」が鉄則です。医療広告ガイドラインを踏まえ、説明の丁寧さ・待ち時間・先生やスタッフの人柄に質問を寄せ、掲載前に内容を確認する。ガイドラインに沿った声を予約ページに添えれば、初めての患者さんの不安をやさしく解いてくれます。

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