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弁護士・法律事務所が依頼者の声を集める方法

法律事務所への相談は、多くの人にとって人生で何度もない、不安と緊張をともなう決断です。「敷居が高そう」「強く言われたらどうしよう」「自分の話をちゃんと聞いてもらえるのか」—— そんなためらいを越えて連絡をくれるかどうかは、先に相談した人の声が大きく左右します。この記事では、弁護士・法律事務所に特化した依頼者の声の集め方を、守秘義務・プライバシーへの配慮、業務広告規程の注意点、そのまま使える依頼文例とあわせて解説します。


なぜ法律事務所こそ「声」で選ばれるのか

法律サービスは、品質を事前に見極めるのが難しい仕事です。依頼者は専門知識を持たないため、「この先生になら安心して任せられそうか」という感覚で選びます。そして相談に踏み出せない最大の理由は、料金や勝ち負けよりも「不安」と「緊張」です。だからこそ効くのが、結果の自慢ではなく「親身に話を聞いてくれた」「説明がとてもわかりやすかった」「思っていたより敷居が低かった」といった、相談のしやすさや人柄が伝わる声。同じ不安を抱えていた人の「相談してよかった」の一言が、検討中の人の背中を押し、最初の問い合わせにつながります。

弁護士は日本弁護士連合会の業務広告に関する規程により、誇大広告や成果の保証が禁じられています。 「必ず勝てます」「100%回収できます」「絶対に無罪になります」といった成果を断定・保証する表現や、他事務所より優位だと断定する比較は、依頼者の声であっても掲載できません。声を引用するときも、断定・保証につながる文言は避け、あくまで本人の感想として載せましょう。

1解決・事件終了後の区切りでお願いする

依頼者の満足度がもっとも高まるのは、事件が解決し、肩の荷が下りた直後です。和解・示談の成立、判決の確定、相続や離婚の手続き完了など、案件が一区切りしたタイミングでお願いするのが、いちばん自然で気持ちのこもった声をいただけます。

係争のさなかや、結果に納得しきれていない段階で求めるのは避けましょう。最後の打ち合わせや、終了報告のお礼の場面に、ひとことそっと添えるのが理想です。

2相談しやすさ・対応の質を引き出す質問にする

法律事務所では、結果そのものよりも「どう向き合ってくれたか」を伝える声が新規相談を呼びます。次のような質問が効果的です:

  • 相談前は、どんなことに不安を感じていましたか?
  • 実際に相談・依頼してみて、印象はどう変わりましたか?
  • 説明のわかりやすさや、連絡・対応の面でよかった点は?
  • 同じように悩んでいる方に、ひとことお願いします
「最初は緊張したけれど、親身に聞いてくれて安心した」「専門用語を噛み砕いて説明してくれた」「連絡がこまめで不安が和らいだ」——相談前の不安が、依頼後にどう変わったかが描かれた声は特に強力です。検討中の人が「自分も大丈夫かも」と思えるからです。質問で、その変化をそっと引き出しましょう。

3匿名・イニシャルで、本人が特定されない形に編集する

法律事務所にとって守秘義務とプライバシーの保護は最優先です。依頼者の声を載せるときは、事件の内容や経緯が本人を特定できる形にならないよう、必ず編集しましょう。

  • 氏名は匿名・イニシャル(例: K.S様)にとどめる
  • 属性は年代・相談分野(例: 40代・相続)程度に絞り、具体的な地名・勤務先・関係者名は出さない
  • 金額・日付・係争相手など、当事者間でしか分からない情報は伏せる
掲載は必ず依頼者本人の同意を得てから行います。たとえ満足してもらえた案件でも、無断での掲載は守秘義務違反やトラブルにつながります。同意を得たうえで、本人が読んでも安心できる文面に整え、可能なら掲載前に本人へ最終確認を取りましょう。

4相談予約・取扱分野ページのそばに載せる

集めた声は、相談予約フォームや「離婚・相続・債務整理」などの取扱分野ページのすぐ近くに置くと、問い合わせにつながります。「40代・相続」のように相談分野を添えたカードで並べれば、同じ悩みを持つ人が自分に近い声を見つけやすくなります。新しい声が増えるたびに自動でサイトに表示される仕組みにしておけば、更新の手間もかかりません。検討中の人が最後にひと押しを求める場所——予約ボタンの手前に、安心を渡す声を置きましょう。

そのまま使える依頼文例

解決後・終了報告にそえるお礼状
このたびは、案件の解決まで当事務所にお任せいただき
ありがとうございました。無事に区切りを迎えられたこと、
私どもも安心しております。

もしよろしければ、いま同じように悩んでいる方の参考に、
ご相談・ご依頼の感想をひとことお寄せいただけませんか。
(2〜3分・スマホで入力できます)

👉 https://example.com/f/your-form

掲載は、お名前を伏せた匿名やイニシャル、年代・ご相談分野のみとし、
お一人を特定できない形に編集いたします。
内容は掲載前に必ずご確認いただきますので、ご安心ください。
解決後のフォローメール
先日は、ご依頼の件が無事に解決し、何よりでした。
その後、お変わりなくお過ごしでしょうか。

突然のお願いで恐縮ですが、これから相談しようか迷っている方の
背中を押す声として、当事務所での体験を短く教えていただけますか。

・相談前に感じていた不安
・実際に依頼してみての印象
・同じように悩む方へのひとこと

👉 https://example.com/f/your-form

お名前は匿名・イニシャルで、ご相談内容が特定されない形で
掲載いたします。お手数ですが、ご検討いただけますと幸いです。

よくある質問

Q. 依頼者の声を載せると、守秘義務に違反しませんか?

本人の同意を得たうえで、事件の内容や経緯から個人が特定されない形に編集すれば、掲載は可能です。氏名は匿名・イニシャルにとどめ、属性は年代・相談分野程度に絞り、地名・金額・係争相手など特定につながる情報は伏せましょう。同意の取得と、本人による掲載前確認をセットにすれば、安心して運用できます。

Q. 「必ず勝てた」という喜びの声は、そのまま載せていい?

依頼者本人の感想であっても、「必ず勝てる」「100%回収」のように成果を断定・保証する表現は、弁護士の業務広告規程で禁じられているため避けてください。掲載するなら「親身に対応してもらえた」「納得のいく結果になった」など、保証ではなく本人の主観的な満足が伝わる文面に整えます。気になる場合は、自事務所の所属弁護士会の広告ルールも確認しておくと安心です。

まとめ

法律事務所は「不安と緊張を越えて連絡してもらえるか」が勝負どころです。解決・事件終了後の区切りで、相談前の不安がどう変わったか・対応の質が伝わる質問でお願いし、匿名やイニシャルで本人が特定されない形に編集して掲載する——この流れが安全で効果的です。守秘義務とプライバシーを守り、成果を保証する表現を避けることだけは徹底しつつ、「相談してよかった」の声を、相談予約のそばに置きましょう。同じ悩みを抱える次の依頼者の、最初の一歩を後押ししてくれます。

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