活用

あと一歩で逃す「カゴ落ち」を取り戻す

ネットショップで「カートに入れてくれたのに、買わずに離れてしまう」——これがカゴ落ち(カート放棄)です。商品ページまで来て、わざわざカートに入れた人は、買う気がかなり高かったはず。その人を取りこぼすのは、新しいお客様を1から集めるよりもったいないことです。この記事では、カゴ落ちが起こる原因と、買い忘れを思い出してもらう対策メールの考え方を初心者向けにやさしく解説します。


なぜカゴ落ち対策が効くのか

まだ商品を見ていない人に買ってもらうには、興味を持ってもらうところから始めなければなりません。一方、カゴ落ちした人はすでに欲しいと思ってカートに入れた人です。あと一押しの理由さえあれば戻ってくる可能性が高く、もっとも成約に近い相手だといえます。

しかも対策にかかる手間は小さく済みます。広告費を増やして新規を呼び込むのに比べ、「もう来てくれた人」にそっと声をかけるだけ。だからこそ、まずここから手をつけると費用対効果がよいのです。

1なぜ買わずに離れるのかを考える

カゴ落ちには、はっきりした理由があることが多いです。代表的なものを挙げます。

  • 送料が最後に出てきて、思ったより高く感じた
  • 会員登録が必須で、面倒になってやめた
  • 支払い方法が少なく、使いたい手段がなかった
  • 「あとでゆっくり買おう」と思ったまま忘れた

このうち「忘れた」だけは、メールで思い出してもらえば取り戻せます。残りはサイト側の改善が必要なので、原因を分けて考えるのが出発点です。

2まず買いやすさを整える

メールを送る前に、そもそも離脱を生む障害を減らしておくと効果が高まります。

  • 送料や手数料を、カートに入れる前から分かるようにする
  • 会員登録なしでも買える「ゲスト購入」を用意する
  • 入力項目を減らし、決済までの画面を短くする
自分のスマホで一度、最後まで買ってみるのが一番の点検になります。途中で「面倒だな」と感じた箇所が、そのままお客様の離脱ポイントです。

3思い出してもらうメールを送る

カゴ落ちした人にだけ送る案内が、対策メール(カゴ落ちメール)です。多くのショップ機能で自動送信を設定できます。送るときの基本は次の通りです。

  • 離脱から数時間~翌日くらいの、忘れすぎない間に送る
  • カートに入れた商品の名前や写真を載せ、すぐ戻れるリンクを置く
  • 件名は「カートに商品が残っています」のように分かりやすく

押し売りにならないよう、あくまで「お知らせ」のトーンで。1通で反応がなければ、数日後にもう1通だけ添えるくらいが目安です。

4戻る理由を一押し添える

ただ思い出させるだけでなく、戻る後押しになる要素を添えると効果が上がります。不安を消す情報が特に有効です。

たとえば「送料無料まであと少し」「在庫が残りわずか」といった一言や、その商品を実際に使った人の感想を載せると、迷っていた背中を押せます。お客様の声を集めておけば、こうした場面で「買った人はこう言っています」と自然に示せて、決め手になります。

よくある質問

Q. カゴ落ちメールは、いつ送るのがいいですか?

離脱から数時間後に1通目を送るのが基本です。あまり早すぎると「まだ検討中なのに」と感じさせ、遅すぎると気持ちが冷めてしまいます。反応がなければ、翌日や数日後にもう1通だけ送るのが目安です。送りすぎると迷惑がられ、配信停止につながるので、合計2~3通までにとどめましょう。

Q. 値引きクーポンを付けたほうがいいですか?

効果は出やすいですが、毎回付けると「待てば安くなる」と学習され、定価で買ってくれなくなる恐れがあります。まずはクーポンなしで、商品の写真とお客様の声、送料の案内だけで送ってみるのがおすすめです。それでも戻りが弱いときに限り、期間限定の小さな特典を試す、という順番にすると値引き頼みを避けられます。

まとめ

カゴ落ちは、買う気が高かった人を逃す「もったいない」状態ですが、もっとも成約に近い相手でもあります。まずは送料の見えにくさやゲスト購入の不在など、離脱を生む障害をサイト側で減らすこと。そのうえで、離脱から数時間~翌日に思い出してもらう対策メールを送り、商品の写真とすぐ戻れるリンク、そしてお客様の声などの一押しを添えると戻りやすくなります。送る回数は控えめにして、押し売りにならないよう気をつけましょう。

関連記事: ステップメールとは?

関連記事