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弁理士・特許事務所がお客様の声を集める方法

特許や商標の相談は、多くの人にとって「初めて」で「専門的すぎて怖い」分野です。どこに頼めばいいか分からず、まずは事務所のホームページで「ちゃんと話を聞いてくれそうか」を確かめてから問い合わせます。その判断材料になるのが、実際に依頼した人の声です。この記事では、依頼者の機密や守秘義務に配慮しながら「お客様の声」を集め、ホームページに活かす方法を解説します。


なぜ弁理士・特許事務所こそ「自分で集めた声」が要るのか

知的財産の依頼は金額も大きく、やり直しがききにくいため、依頼者は「専門性」と同じくらい「相談のしやすさ」を重視します。ところが弁理士・特許事務所は、業務の性質上、外部の口コミサイトに評判が集まりにくい分野です。

だからこそ、「専門用語をかみ砕いて説明してくれた」という依頼者の一言を自分で集めて見せることに価値があります。ただし、出願内容や案件は依頼者の機密そのものです。案件が特定されない形で、対応の丁寧さや進め方の安心感に絞って声を集めるのが大前提になります。

1登録完了など“ひと区切り”のタイミングで依頼する

特許や商標の登録が完了した、出願の見通しが立った——そんな案件がひと区切りついた節目は、依頼者が手応えを言葉にしやすいタイミングです。担当弁理士から「今後の参考に、差し支えない範囲でご感想をいただけますか」と一声添えてフォームのURLをお渡しすると、無理なくお願いできます。

係争中や手続きの途中など、まだ結果が出ていない案件への依頼は避け、落ち着いた区切りに限るのが安全です。

2機密に触れず“対応の質”が言葉になる質問にする

出願内容そのものを聞き出す質問は禁物です。案件の中身に踏み込まず、やり取りの印象に絞った質問にしましょう。

  • 相談前に不安だったことは、どう解消されましたか?
  • 説明の分かりやすさや連絡の取りやすさはいかがでしたか?
  • 同じように悩む方に勧めるとしたら、何と伝えますか?
掲載は「製造業の経営者の方より」「個人で商標を出願された方より」のように、業種や立場だけに留めましょう。会社名や発明の内容が分かる記述は、本人の明確な許可がない限り載せないのが鉄則です。

3掲載前に文面と範囲を必ず本人へ確認する

士業の声で最も大切なのが、この確認です。掲載する文面・匿名の度合い・載せる場所を本人に提示し、承諾を得てから公開します。「○○株式会社様」と実名を出してよいか、業種だけに留めるかも、必ず本人に選んでもらいましょう。

誇張した成果保証は避け、「必ず登録できる」といった表現も使いません。依頼者が語ってくれた事実と感想を、そのまま正直に見せることが、かえって専門家としての信頼につながります。

4ホームページの相談導線のそばに常設する

集めた声は、初回相談や問い合わせの案内のすぐ近くに常設します。「相談しても大丈夫だろうか」とためらっている人がまさに読みたいのが、先に依頼した人の声だからです。業種や相談内容の種別ごとに並べると、自分に近い立場の声を見つけてもらえます。

外部の口コミに頼り切るのではなく、守秘に配慮して自分で集めた声を手元に置いておけば、専門性が高く敷居の高い分野ほど、問い合わせ前の不安をやわらげる強い材料になります。

よくある質問

Q. 守秘義務があるので、お客様の声を載せること自体に問題はありませんか?

声を載せること自体が問題なのではなく、案件の中身が特定される形で載せることが問題です。出願内容や会社名、発明の詳細に触れず、業種や立場だけを示し、対応の丁寧さや相談のしやすさといった一般的な感想に絞れば、守秘に配慮しながら掲載できます。重要なのは、掲載する文面と匿名の度合いを必ず本人に確認し、書面やメールで承諾を得ておくことです。少しでも迷う案件は載せない、という線引きを徹底すれば安心です。

Q. 依頼者が顔出しや実名を嫌がります。それでも声は使えますか?

まったく問題なく使えます。むしろ知的財産の分野では、匿名のほうが自然です。「精密機器メーカーのご担当者より」「個人事業主の方より」のように業種や立場だけを添えれば、読み手は十分に参考にできます。顔写真の代わりに事務所の応接室や打ち合わせ風景の写真を使う方法もあります。実名・顔出しを無理に求めず、本人が安心して任せられる範囲で見せることが、結果的に丁寧な事務所という印象につながります。

まとめ

弁理士・特許事務所がお客様の声を集めるコツは、(1)登録完了などひと区切りの節目に依頼し、(2)機密に触れず対応の質が言葉になる質問にし、(3)掲載前に文面と匿名の範囲を必ず本人へ確認し、(4)相談導線のそばに常設する——の4つです。案件の中身は依頼者の機密そのものですから、業種や立場だけに留め、誇大な成果保証はしません。守秘に配慮して正直に集めた声こそ、敷居が高く見られがちな分野で、問い合わせ前の不安をやわらげる確かな材料になります。

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