集め方

イベント・展示会でお客様の声を集める方法

展示会やイベントは、実際に商品に触れて「いいね」と感じたお客様が、目の前にいる貴重な機会です。その場の高揚感が冷めないうちに声をもらえるのは、対面イベントならではの強み。けれど、混雑のなかで何の準備もないと、せっかくの熱量は名刺交換だけで終わってしまいます。この記事では、イベントで生の声を逃さず集め、後日の関係づくりにつなげる方法を解説します。


なぜイベント会場は声を集める好機なのか

イベント会場のお客様は、わざわざ足を運び、実物を見て、その場で感想を口にしてくれます。この体験したての興奮が残っている瞬間ほど、温度の高い言葉が出やすいタイミングはありません。「これ、ずっと探してたやつだ」という一言は、後日アンケートを送っても決して引き出せません。

一方で、会場は時間との勝負です。お客様は次のブースへ移動し、帰宅すれば日常に戻って熱は冷めます。だからこそ、「その場で書いてもらう導線」と「後で書いてもらう導線」の両方をあらかじめ用意し、混雑の波に合わせて使い分けることが、声を取りこぼさない鍵になります。

1ブースにタブレットやQRを常設する

まず、いつでも書ける環境をブースに作ります。回答フォームを開いたタブレットを一台置いておくか、QRコードを大きく掲示しておけば、感想を口にしたお客様にすぐ「よかったら、こちらに一言いただけますか」と案内できます。

  • その場で書けるタブレット(スタッフがすぐ手渡せる位置に)
  • 遠目でも読める大きさのQRコード掲示
  • 質問は二つか三つに絞り、一分で終わる形にする
会場のWi-Fiは混雑で不安定になりがちです。タブレットはモバイル回線につないでおくか、オフラインでも入力できる手段を用意しておくと、せっかくの声を通信エラーで失わずに済みます。

2名刺やチラシでQRを持ち帰ってもらう

その場で書く時間がないお客様には、後で書いてもらう導線を渡します。名刺やチラシ、ノベルティにQRコードを印刷しておけば、帰り道や帰宅後に思い出して回答してもらえます。「お時間のあるときに、ぜひご感想を」と一言添えて手渡しましょう。

紙物には、何のためのQRかが一目で分かる短い案内文を添えるのがコツです。「展示のご感想はこちら」とあるだけで、後から見返したお客様も迷いません。配布物は、声を集める導線を会場の外まで延ばしてくれる役割を果たします。

3混雑時は短い口頭ヒアリングに切り替える

人が押し寄せてフォーム入力をお願いする余裕がないときは、無理に書かせようとせず、一言だけ口頭で感想を聞いてその場でメモする方式に切り替えます。「いま一番気に入った点はどこですか?」と一問だけ尋ね、答えを書き留めておきましょう。

この場合は必ず、「いまのお言葉を後ほど紹介に使わせていただいてもよろしいですか」と口頭で許可をもらい、連絡先と合わせて記録します。混雑の波が引いた後、メモを整理すれば、書いてもらう余裕がなかった時間帯の声も取りこぼさずに済みます。

4後日サンクスメールで丁寧に依頼する

イベント後の追いかけが、声集めの本番です。名刺交換や口頭ヒアリングで得た連絡先に、お礼を兼ねたサンクスメールを早めに送ることで、会場で書ききれなかった感想をあらためてもらえます。記憶が新しいうちに届けるのが肝心です。

メールには「会場でいただいたご感想を、よろしければ詳しくお聞かせください」と、回答フォームへのリンクを一つだけ添えます。会場での会話に触れた一文を入れると、お客様も「あのときのブースだ」と思い出しやすくなります。その場の熱を、後日の丁寧な依頼で確かな声に変えていきましょう。

よくある質問

Q. 混雑していて、ブースで声を集める時間がまったく取れません。

無理にその場で書いてもらおうとせず、二段構えにするのがおすすめです。混雑時は一問だけ口頭で感想を聞いてメモし、連絡先を交換しておきます。そして後日、お礼のメールに回答フォームのリンクを添えて、落ち着いたタイミングで書いてもらいましょう。会場ではきっかけを作るだけと割り切れば、忙しくても声を取りこぼしません。

Q. その場でもらった口頭の感想を、そのまま掲載してもいいですか?

掲載するには、その場で口頭の許可をもらい、後日あらためて本人に確認するのが安心です。会場では「後ほど紹介に使わせていただいてもよいですか」と一言聞いて連絡先を控え、整えた文章をサンクスメールで見てもらいましょう。本人の最終確認を経ることで、ニュアンスのずれを防ぎ、誠実な形でお客様の声として活用できます。

まとめ

イベント・展示会で声を集めるコツは、(1)ブースにタブレットやQRを常設してその場で書ける環境を作り、(2)名刺やチラシのQRで持ち帰り回答の導線を用意し、(3)混雑時は一問の口頭ヒアリングに切り替え、(4)後日サンクスメールで丁寧に依頼する——の4つです。会場でしか出ない体験したての熱量を、その場の導線と後日の追いかけの両輪で確かな声に変えていきましょう。

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