翻訳・通訳サービスがお客様の声を集める方法
翻訳会社や通訳サービスを探す担当者は、料金表を見比べる前に「専門分野を任せて大丈夫か」「納期を守ってくれるか」「機械翻訳とは違う品質か」を見極めようとします。その判断材料になるのが、実際に発注した企業の声です。この記事では、依頼企業の機密に配慮しながら「お客様の声(導入事例)」を集め、BtoBの受注につなげる方法を解説します。
なぜ翻訳・通訳サービスこそ「自分で集めた声」が要るのか
翻訳・通訳の発注担当者は、外注の失敗を最も恐れています。専門用語の誤訳や納期遅れは社内での信用に直結するため、発注前に「自分の業界・文書を任せられる実績があるか」を確かめたいのです。料金とサンプルだけでは、この不安は消えません。
ここで効くのが、「専門分野の用語を正確に訳してくれた」という発注企業の声です。ただし、翻訳・通訳の現場では契約書やIR資料、商談内容など、依頼物そのものが機密であることが珍しくありません。文書の中身が特定されない形で、対応分野や品質・納期の印象に絞って声を集めるのが大前提になります。
1納品直後・案件完了の節目に依頼する
翻訳物を納品した直後や、通訳業務を終えた当日は、品質や対応の印象が最も鮮明な節目です。担当者から「今後の改善とご紹介の参考に、差し支えない範囲でご感想をいただけますか」とフォームのURLを添えてお願いすると、自然に声を集められます。
長期で継続している取引先には、四半期や案件の区切りなど、振り返りやすいタイミングを選ぶとよいでしょう。
2機密に触れず“品質と納期”が言葉になる質問にする
訳した文書の中身を語らせる質問は避けます。依頼物の内容に踏み込まず、対応の質に絞った質問にしましょう。
- 他社と比べて、品質や専門用語の正確さはいかがでしたか?
- 納期や急ぎの依頼への対応で助かった点は何ですか?
- 同業の発注担当者に勧めるとしたら、何と伝えますか?
3掲載前に文面と公開範囲を本人へ確認する
BtoBの導入事例で最も大切なのが、この確認です。掲載する文面・匿名の度合い・載せる場所を担当者に提示し、承諾を得てから公開します。社名を出してよいか、業種と分野だけに留めるかは、企業側の広報ルールにも関わるため、必ず確認しましょう。
「ミスは絶対にない」といった過剰な品質保証はしません。対応分野・実際の納期・担当者が感じた品質を正直に見せることが、専門サービスとしての信頼につながります。
4ホームページに分野別の実績として常設する
集めた声は、見積もり・問い合わせの導線のそばに、分野別の実績として常設します。「自社の業界の文書を任せられるか」を確かめたい担当者がまさに読みたいのが、同じ分野の発注企業の声だからです。言語ペアや専門分野ごとに並べると、自分に近い案件を見つけてもらえます。
外部の比較サイトに頼り切るのではなく、守秘に配慮して自分で集めた声を手元に置けば、品質が見えにくい翻訳・通訳の分野ほど、発注前の不安をやわらげ、受注の最後のひと押しになります。
よくある質問
Q. 翻訳した文書は機密です。導入事例として声を載せても問題ありませんか?
Q. 社名を出せない取引先が多く、事例が弱くならないか心配です。
まとめ
翻訳・通訳サービスがお客様の声を集めるコツは、(1)納品直後・案件完了の節目に依頼し、(2)機密に触れず品質と納期が言葉になる質問にし、(3)掲載前に文面と公開範囲を本人へ確認し、(4)分野別の実績として常設する——の4つです。依頼物そのものが機密であることが多い分野ですから、業種と分野だけに留め、過剰な品質保証はしません。守秘に配慮して正直に集めた声こそ、品質が見えにくい翻訳・通訳の世界で、発注前の不安をやわらげる確かな材料になります。
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