LPの「ストーリーテリング」入門
機能を並べただけのLPは、正しくても心に残りません。読み手を引き込み、「自分のことだ」と感じてもらうのがストーリーテリング(物語で伝える技術)です。難しそうに聞こえますが、基本はシンプル。この記事では、読み手が自分ごとに感じる物語の作り方を、「課題から解決への流れ」「共感を生む順番」「使いどころと使いすぎの注意」とともに、初心者向けに解説します。
なぜLPにストーリーテリングが大切か
人は、事実の羅列より物語のほうを覚えています。「便利です」「高品質です」と言われても心は動きませんが、困っていた人がそれを乗り越える物語には、つい引き込まれてしまいます。これは、読み手が物語の主人公に自分を重ねるからです。
LPにおけるストーリーテリングは、創作の物語を書くことではありません。読み手がいま抱えている課題を出発点にして、それが解決していく流れを順序立てて見せること。たったこれだけで、読み手は「これは自分の話だ」と感じ、サービスを自分の生活の中に思い描けるようになります。
1読み手が自分ごとに感じる主人公を立てる
物語の主人公は、自社でも商品でもなく、読み手によく似た“困っている誰か”にします。読み手は、その人物に自分を重ねながら読み進めます。
たとえば「当社のツールは便利です」ではなく、「アンケートを配っても回収は数枚、集計はいつも後回し——そんな店長さんがいました」と始める。読み手が「まさに自分だ」と思える人物を立てるほど、続きが自分ごとになります。最初の一文で、自社ではなく読み手に近い誰かを主役にしましょう。
2課題から解決への流れを順番に見せる
物語には自然な流れがあります。LPでは「困りごと → きっかけ → 変化した今」という順番にすると、読み手がつまずかずに最後までついてきます。
- 困りごと「声が集まらず、何を改善すべきか分からなかった」
- きっかけ「QRコードを置くだけの仕組みに変えてみた」
- 変化した今「その場で声が集まり、次の一手が見えるようになった」
3共感を生む順番で感情を動かす
同じ材料でも、並べる順番で伝わり方は変わります。最初に読み手の感情に寄り添う一文を置くと、その後の説明が素直に届きます。
「解決策はこれです」といきなり始めるより、「分かっているのに、忙しくて手が回らない——その気持ち、よく分かります」と一度受け止める。共感を先に示してから解決を出すと、読み手は売り込まれている感じを受けず、自分の味方だと感じてくれます。事実より先に、気持ちを置くことを意識しましょう。
4使いどころを絞り、使いすぎに注意する
物語は強力ですが、ページ全体を物語で埋めると間延びします。導入部とお客様の声の場面に絞って使うのがちょうどよい配分です。
料金や機能の一覧まで物語調にすると、知りたい情報がぼやけてしまいます。読み手の心をつかむ場面では物語で、事実を伝える場面では簡潔に——とメリハリをつけましょう。実際のお客様の声は、それ自体が小さな物語です。集まった声を一つ載せるだけでも、十分に共感を生むストーリーになります。
よくある質問
Q. 作り話を書いてもいいのでしょうか?
Q. 文章が短くても物語になりますか?
まとめ
LPのストーリーテリングは、(1)読み手に似た主人公を立て、(2)課題から解決への流れを順番に見せ、(3)共感を生む順番で感情を動かし、(4)使いどころを絞って使いすぎない——この四つが基本です。大切なのは、作り込んだ創作ではなく、読み手の本当の課題を出発点にすること。実際のお客様の声は、それ自体が共感を呼ぶ小さな物語です。まずは一つの声を物語として並べてみるところから始めてみてください。
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