活用

デザイン前の設計図——LPのワイヤーフレームの作り方

LP(ランディングページ)を作ろうとして、いきなり色やフォントを決め始めて手が止まってしまった——そんな経験はありませんか。見た目を作り込む前にやるべきなのが、ワイヤーフレーム(設計図)づくりです。どんなブロックをどの順で並べるかを先に固めておくと、後の作業が驚くほどスムーズになります。この記事では、ワイヤーフレームの意味と作り方を初心者向けに解説します。


なぜ先に設計図を描くのか

ワイヤーフレームとは、色や画像を入れる前の、いわば線と箱だけで描いた骨組みです。地味な作業に見えますが、これを飛ばすと「デザインは綺麗なのに何を伝えたいか分からないLP」になりがちです。

見た目から作り始めると、配色やあしらいに気を取られ、肝心の「どんな順番で読ませて、どこで申し込んでもらうか」がおろそかになります。先に骨組みで流れを固めておけば、デザインや原稿の段階で迷わず、後からの大きなやり直しも減ります。

1必要なブロックを書き出す

まずは、このLPに載せるべき要素をすべて箇条書きにします。代表的なブロックは次のとおりです。

  • ファーストビュー(キャッチコピーとメイン画像)
  • 悩みへの共感、商品の紹介、特徴やメリット
  • お客様の声、実績、よくある質問
  • 申し込みボタンや入力フォーム

この段階では順番も見た目も気にせず、必要そうな材料を出し切るのが目的です。後で取捨選択するので、思いつくだけ挙げておきましょう。

2読ませる順番に並べ替える

書き出したブロックを、訪問者の気持ちが動く順に並べます。基本は「興味 → 共感 → 納得 → 行動」の流れです。

並び順に迷ったら、自分が初めてその商品を見た訪問者になったつもりで上から読んでみましょう。「この時点でまだ疑問が残る」と感じたら、その答えになるブロックを手前に移します。順番は読者の頭に浮かぶ疑問の順、と考えると整理しやすくなります。

3紙やツールで形にする

並び順が決まったら、実際に箱を描いていきます。凝ったツールは不要で、紙とペンでも十分始められます。

縦長の枠を用意し、上から順にブロックの箱を積み重ね、それぞれに「ここに見出し」「ここに画像」「ここにボタン」と書き込むだけです。文字の大きさやボタンの位置の目安もメモしておくと、後でデザインに移すときに迷いません。慣れてきたら無料の作図ツールを使うと、修正や共有が楽になります。

4原稿(ワイヤーの中身)を埋める

箱が並んだら、それぞれの中に入る文章を仮で書き込みます。ここで設計図と原稿を行き来しながら詰めるのがポイントです。

仮の見出しやボタン文言を入れてみると、「この情報が足りない」「この順番だと唐突だ」といった穴が見えてきます。お客様の声を載せるブロックなら、どんな声を何件並べるかもここで決めておくと、後で素材を集める段になって慌てずに済みます。原稿が固まれば、いよいよデザインへ進めます。

よくある質問

Q. ワイヤーフレームは綺麗に作り込む必要がありますか?

いいえ。ワイヤーフレームの目的は構成と流れを固めることなので、見た目の作り込みは不要です。むしろ綺麗に描こうとすると時間がかかり、修正もしづらくなります。線と箱と仮の文字で「何を、どの順で、どこに置くか」が分かれば十分です。きれいに整えるのはデザインの工程に任せ、設計図の段階では中身の検討に集中しましょう。

Q. 原稿とワイヤーフレームはどちらを先に作るべきですか?

厳密にどちらが先という決まりはなく、行き来しながら作るのが現実的です。ブロックの並びを決めるには大まかな原稿の方向性が要りますし、原稿を詰めるには置き場所が見えていたほうが書きやすいからです。まず構成を箱で並べ、仮の原稿を入れ、足りない情報があれば箱を足す——この往復を繰り返して、両方を同時に固めていくとうまくいきます。

まとめ

ワイヤーフレームは、色やデザインを決める前にLPの骨組みを固める設計図です。いきなり見た目から作ると流れがおろそかになりがちですが、必要なブロックを書き出し、読ませる順に並べ、紙やツールで形にして、仮の原稿で中身を埋めれば、伝わるLPの土台ができます。作り込みは不要で、構成と流れが分かれば十分。設計図と原稿を行き来しながら詰めることで、後のデザインや素材集めがぐっと楽になります。

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