活用

「PASの法則」でLPコピーを組み立てる

ランディングページ(LP)を作るとき、いざ文章を書こうとすると「どこから書けばいいのか分からない」と手が止まりがちです。そんなときに頼りになるのがPASの法則という文章の型です。Problem(問題提起)・Agitation(深掘り)・Solution(解決策)の頭文字をとった型で、読み手の悩みを言葉にして、その先に解決策をそっと差し出す流れを作れます。この記事では、各ステップの作り方とLPへの当てはめ方を、例つきで解説します。


なぜPASの法則がLPコピーで大切なのか

人は、自分に関係のない話には目を止めません。いきなり「当社のサービスはこんなに優れています」と書き始めても、読み手の心はまだ「自分ごと」になっていないので、商品の良さが素通りしてしまいます。PASの法則は、まず読み手の悩みから入ることで「これは自分の話だ」と思ってもらうところに大きな意味があります。

悩みを自分のこととして受け止めてもらえれば、その後に出てくる解決策は「待っていた答え」として読まれます。商品説明から始めるのではなく、読み手の頭の中にある「困った」をなぞってから手を差し伸べる——この順番こそが、PASがコピーの定番として使われ続けている理由です。

1P — Problem(問題提起)で悩みを言葉にする

最初のステップは、読み手が抱えている悩みをそのまま言葉にすることです。「お客様の声を集めたいけれど、どう頼めばいいか分からない」のように、相手が心の中でつぶやいている言葉を代わりに書いてあげるイメージです。

ここで大事なのは、自分が売りたいことではなく、相手が困っていることから始める点です。読み手は「そうそう、それで困っているんだ」と感じた瞬間に、続きを読む姿勢に切り替わります。

2A — Agitation(深掘り)で放置のリスクに触れる

次に、その悩みを少し深掘りします。このまま放っておくとどうなるかを具体的に描くことで、「やっぱり何とかしないと」という気持ちを引き出します。煽りすぎず、事実として起こりうることを静かに示すのがコツです。

  • 声が集まらないまま、良いサービスが伝わらず終わってしまう
  • 口コミがないので、新規のお客様が申込をためらってしまう
  • 頼むタイミングを逃し、満足度の高い感想が記憶から消えていく
深掘りは「不安をあおる」ことが目的ではありません。読み手がうすうす感じている問題を、見える形にして整理してあげるくらいの温度感がちょうどよく、信頼を損なわずに次へ進めます。

3S — Solution(解決策)で答えを差し出す

悩みを共有できたところで、いよいよその悩みを解決する方法を提示します。ここで初めて、自分の商品やサービスが登場します。「フォームのリンクを送るだけで、お客様の声が自動で集まります」のように、悩みと解決策が一直線でつながるように書きましょう。

解決策は、機能の説明よりも「悩みがどう消えるか」を先に伝えると刺さります。「依頼の言葉に迷わなくて済む」「集めた声をそのままサイトに載せられる」と、読み手の未来を見せてあげるのがポイントです。

4PASをLP全体の流れに当てはめる

PASは一文だけでなく、LPの上から下への流れにそのまま当てはめられます。ファーストビューでP(問題提起)、その下でA(深掘り)、中盤でS(解決策=サービス紹介)、最後に申込ボタン、という構成です。

たとえば「お客様の声、集めたいけど頼みづらい」(P)→「頼むタイミングを逃すと感想は消えてしまう」(A)→「リンクを送るだけで自動で集まる仕組みがあります」(S)という流れ。型に沿って並べるだけで、読み手の気持ちが自然に申込へ向かうLPになります。

よくある質問

Q. PASの法則は、どんなLPでも使えますか?

悩みがはっきりしている商品やサービスほど、PASは力を発揮します。「集客できない」「時間が足りない」など、読み手が困りごとを自覚している場合は特に相性が良いです。一方で、すでに欲しいと決まっている商品や、衝動買いに近いものでは、悩みから入る必要が薄いこともあります。まずは自分の読み手がどんな悩みを抱えているかを書き出してから、PASが向くかどうかを判断するとよいでしょう。

Q. Agitation(深掘り)で読み手を不快にさせないか心配です。

不安をあおりすぎると、かえって逃げられてしまいます。深掘りの目的は脅すことではなく、読み手がぼんやり感じている問題を整理して見せることです。「このままだと困りますよ」と言い切るより、「こういうことが起きがちですよね」と寄り添う書き方にすると、信頼を保ったまま解決策へつなげられます。事実にもとづいた静かな描写を心がけてください。

まとめ

PASの法則は、(1)Problemで読み手の悩みを言葉にし、(2)Agitationで放置のリスクに静かに触れ、(3)Solutionで解決策を差し出し、(4)この流れをLP全体の構成に当てはめる——というシンプルな型です。商品説明から書き始めるのではなく、読み手の「困った」から入ることで、続く解決策が「待っていた答え」として読まれます。書く順番に迷ったら、まずはPASに沿って並べてみてください。

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