例文

お客様の声で使える質問例リスト

「ご感想をお聞かせください」とだけ聞いても、返ってくるのは「よかったです」の一言になりがちです。心を動かすお客様の声を集める鍵は、答えやすく、具体が引き出される質問を用意すること。この記事では、そのまま使える質問例をテーマ別に多数紹介し、自由記述を活かすコツや答えやすい聞き方まで解説します。


なぜ「質問の作り方」で声の質が決まるのか

お客様は、聞かれたことにしか答えられません。漠然とした問いには漠然とした答えが返り、具体的な問いには具体的なエピソードが返ってきます。「決め手は何でしたか」と聞けば購入理由が、「使ってみてどう変わりましたか」と聞けば変化のストーリーが言葉になります。

さらに、検討中の人がいちばん知りたいのは「自分と似た立場の人がどう感じたか」です。だからこそ質問は、書き手が答えやすいだけでなく、読み手の不安に答える内容になっているかを意識して設計します。以下のリストから、自社に合う問いをいくつか組み合わせて使ってください。

1購入・利用の「決め手」を引き出す質問

検討中の人が最も知りたいのは「なぜ選んだのか」です。背中を押す理由が言葉になります。

  • 数ある中で、当店(当社)を選んだ決め手は何でしたか?
  • 申し込む前に、どんなことに不安や迷いがありましたか?
  • その不安は、実際にどう解消されましたか?
  • 「これが決め手だった」と感じた瞬間があれば教えてください。

2「使ってみた感想」と変化を引き出す質問

利用後の率直な感想は、商品説明では伝わらないリアルな手応えを届けます。ビフォーアフターが見える問いが効きます。

  • 実際に使ってみて、一番よかった点はどこですか?
  • 利用する前と後で、何か変わったことはありますか?
  • 期待していた以上だった点、逆に意外だった点はありますか?
  • もし一言で表すなら、どんなサービスだと感じましたか?
「一番よかった点」と一点に絞らせると、当たり障りのない総評ではなく、具体的なエピソードが返ってきやすくなります。長い感想より、刺さる一文のほうが武器になります。

3比較・推薦・改善を引き出す質問

他社との違いや、誰に勧めたいかという問いは、あなたの強みと届けたい相手を浮かび上がらせます。改善点も聞くと信頼が増します。

  • 他に検討した商品やお店はありましたか? 比べてどう感じましたか?
  • このサービスは、どんな人に特に勧めたいですか?
  • どんな悩みを持つ人に向いていると思いますか?
  • もっとこうだったら、と感じた点があれば教えてください。

4自由記述を活かす・答えやすくする工夫

質問を用意しても、自由記述欄が空白では声になりません。書き出しのハードルを下げる工夫を添えましょう。

すべてを自由記述にせず、選択式の設問で気持ちをほぐしてから「その理由を一言で」と続けると、自然に言葉が出てきます。回答例を薄く表示しておく、「箇条書きでも、話し言葉でも構いません」と添える、必須項目を最小限にする——こうした小さな配慮が、空欄を生きた声に変えます。集まった声は、最も具体的な一文を見出しに抜き出して掲載すると効果的です。

よくある質問

Q. 質問はいくつくらい用意すればよいですか?

3問から5問程度が目安です。多すぎると途中で離脱され、少なすぎると深い声になりません。決め手を聞く問い、使ってみた感想を聞く問い、誰に勧めたいかを聞く問いを軸に、自社が伝えたい強みに合わせて取捨選択しましょう。すべて自由記述にするのではなく、選択式と記述式を混ぜると、回答のハードルを下げつつ具体的な言葉も引き出せます。

Q. ネガティブな改善点まで聞くと、悪い声が集まりませんか?

改善点を聞くことは、むしろ信頼につながります。良い点ばかりの声は宣伝臭く見えがちですが、率直な要望が一つ混じると一気にリアルさが増します。集まった改善点は無理に公開する必要はなく、サービス向上のヒントとして社内で活かせば十分です。前向きな声だけを掲載しつつ、裏で改善のフィードバックも得られる——一石二鳥の問いだと考えてください。

まとめ

お客様の声で使える質問は、(1)選んだ決め手を引き出す問い、(2)使ってみた感想と変化を引き出す問い、(3)比較・推薦・改善を引き出す問い、(4)自由記述を書きやすくする工夫——の4つの軸で組み立てます。漠然と「ご感想を」と聞くのではなく、答えやすく具体が出る質問を3問から5問用意するだけで、検討中の人の背中を押す生きた声が集まります。本記事のリストから、自社に響く問いを選んで使ってみてください。

関連記事: お客様の声アンケートの作り方・設計

関連記事